サントリーの猛攻、パナソニックの堅守に感じたプライド。ストーリーの たくさんつまった決勝。両軍のCTBの国産選手が活躍したのも嬉しかった! | ラグビージャパン365

サントリーの猛攻、パナソニックの堅守に感じたプライド。ストーリーの たくさんつまった決勝。両軍のCTBの国産選手が活躍したのも嬉しかった!

2018/01/16

文●大西将太郎 構成●大友信彦


今回は、いつもは海外の試合を中心に解説していただいている大西将太郎さんに、世界の主要リーグのトップレベルのゲームに比べても負けていない大会となったトップリーグのファイナル、サントリーvsパナソニックを振り返っていただきました!大西さんにとっては、一緒に戦った選手たちが現役生活にピリオドを打つ場面に居合わせたり、自分が所属したチームが残留争いに関わったり、いろいろな思いが去就したというトップリーグ最終節。各チーム、各選手のパフォーマンスはどう映ったのでしょうか?

たくさんのストーリーが詰まった戦いだった。特に印象的だったのは中村亮土


こんにちは、将太郎です。

トップリーグファイナルのサントリーvsパナソニックはすごい試合でした。高校、大学、社会人のすべてカテゴリーの決勝がすごい試合の連続で、日本ラグビーがレベルアップしていることを本当に感じました。

特に心を打たれたのは、やはりラスト10分の両チームの姿ですね。両チームのプライド、自分たちのラグビースタイルへの自信が、あの10分間に凝縮されていた。どちらも譲れないものを感じました。

サントリーについてはやはり、74分からの猛攻ですね。ほぼ5分間、Jスポーツのカウントでは39フェイズまで攻撃が続きましたが、あれだけの長い時間、反則せずにボールを保持し続けて、すこしずつ前進して攻撃を継続して、パナソニックから反撃の時間を奪った上で、もうひとつトライを取りに行きました。自分たちのスタイルへの確かな自信を感じました。


対するパナソニックのディフェンスも素晴らしかった。あれだけフェイズを重ねられ、ゲインを重ねられても、反則しないで守り続けて、ディフェンスは崩れなかった。そして39回目のフェイズで、本当に布巻が一瞬の隙を突いてジャッカルしてPKを得たのが残り10秒でした。そして、ホーンが鳴ってからのアタックでフェイズを重ね、PKを得ると、PKを直接タッチへ出した場合は試合が終わらないという今季からの新ルールを活用して地域を獲得。

あの場面でのサントリーの選手たちの表情は何とも言えない、パナソニックの脅威を感じていた様子でした。SOバーンズ選手もFLポーコック選手も、SH田中史朗選手も交代した中で、あそこまで攻撃を重ねたわけですから、パナソニックの底力は本当に驚異的でした。

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